無影灯がカッコいい②

手術室でサタデーナイト・フィーバー

 

ここからは展示がメインのフロアである。せっかくお世話になったので、はじめにさらっとセントラル・ユニの業務内容を紹介させていただく。

 

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手術台の世界シェアで1位2位を争うトルンプ社の委託販売。

これは“MARS”シリーズの手術台(カッコいい)。

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基幹事業でもある医療ガス供給システム。

手術には酸素とか窒素とか人工空気とかが必要です。


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ICU(集中治療室)のモデルルーム。取り扱うのは手術室だけではない。

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新生児のICUでは、赤ちゃんの情操教育のためにライトの色を変えられる。


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そして、手術室である。


おそらく世界初となる、無影灯のグラビアをどうぞ。

 

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愛くるしいつぶらな輝き


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はたらく むえいとう


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伸びやかなアームがセクシー


無影灯の魅力は、この可変式アームによるところが大きいのではないか、と僕は分析している。360°のどこからでも術野を照らすために、アームには多数の関節がもうけられ、まるでロボット。

 

ロボットみたいな未来っぽさ。これが無影灯の魅力である。

 

ちなみに手術室にはこんな大物もあるが

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じつはこれ、ちょっと浮いているのだ


 

じっさいの手術室は、医療機器のケーブルとか医療ガスのチューブとか、以外とフロアにモノが多いのである。

 

僕なども何回ガスチューブを踏んでスタッフから怒られたかわからない(抜けたら患者が危ないからあたりまえではある)。

 

浮いていればそんな心配はいらないわけで、かしこいなー、僕も浮いてたいなー、と思った。

 

ちょっと浮いている、くらいのほうが、人生楽しくやっていけるんじゃないか。


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これは別型。僕はさっきのほうが好み。


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触らせてくれるって言うなら、触るけど。


ダメ男みたいな言いようだが、じつは僕はこれまで無影灯に触ったことがなかった。これは単純にまだ医師ではないからというよりも、手術室における“清潔”と“不潔”の概念によるところが大きい。

 

人間のからだの内部は、外部とつながる消化管以外を、基本的に“清潔”と考える。手術はそこを開けて、外部にさらす行為だから、せめて術野の中は、徹底的に無菌へと近づけなくてはならない。

 

だから、医療スタッフはなんども特殊な手洗いを繰り返し、そこに滅菌された手袋をはめて、手術をする。無影灯はその“清潔”な状態で操作し、執刀医が照らしてほしいところを、その指示どおり照らすものだ。

 

このように、無影灯に触るにはいくつかわりと高いハードルを越えなくてはならず、これまでその機会には恵まれなかった(そしてずっと触ってみたいと思っていた)。

 

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ちなみに、そんなわけで僕たちは医療ドラマに厳しい


これは昨年冬に医学生数人で鍋パーティーをしながら医療ドラマを観ていた際、手術中の医師があたま(不潔)を抱えた瞬間のひとコマ。声がそろった。

 

ちなみに、無影灯をはじめて操作した感想は“そんなでもねえな”でしたが、今回いちばん印象的だったのは、セントラル・ユニの手術室のこの機能です。

 

ムッシュの操作で

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オペ室がディスコに


 

もちろんこれは土曜の夜を踊りあかすためではなく、手術中に内視鏡の画像などを見やすくするため。そういうときは電気消しちゃってたもんね。

 

暗い手術室が不便なら、ブラックライトを点ければいいじゃない。創意工夫と言ってしまえば簡単だけど、こういう発想がじっさいにできる人間になりたい。

 

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ブラックライトに浮かぶ無影灯もカッコいいね


すっかりはしゃぎ疲れた僕のようなもののために、屋上には休憩スペースまであった。

 

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杉を基調としたオシャレなコンセプチュアル・デザイン


そして、片田舎からわざわざ上京した僕に、まさかのご褒美が。

 

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あ、あれは…

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スカイツリーじゃないか!


 

いまだ行列がつづいているらしいスカイツリーまで見ることができて僕はもう大満足です。

 

 

 

徳川綱吉と『Mashup Studio』の意外な関係

 

MuSの見学を終えて、宮原さんにインタビューのお時間をいただいた。

 

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©alpocotter

――そもそも、“mashup”とはどのような意味なのでしょうか。

 

宮原さん「“mashup”とは、違う素材を組み合わせ、新たな価値を生む、という意味です。音楽やWEBプログラミングで利用される手法ですね。」

 

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©alpocotter

――では、MuSにおける“mashup”とは、どのようなものになりますか。

 

宮原さん「音楽における“mashup”はトラックとトラックを組み合わせるものですが、私たちが組み合わせるのは人と人です。


人と人、その想像と想像が出会って形作られる新しい関係性が、医療の未来につながると私たちは考えています。」


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――その手段が手術室のサイバーシュミレーションであり、そこから生まれた発想が最新型の無影灯や、オペ室照明の色調管理であるわけですね。

――じっさいにMuSを利用するのはどのような層ですか。

 

宮原さん「ご存知のとおり、大きな組織ほど変化には慎重ですから、私たちの提供するシステムを導入するのは個人や中規模の病院が多いですね。

 

だからこそ、このような出会いの場で柔軟な発想をサポートすることが、より質の高い医療サービスの実現には必要です。」


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――ほんとうにいいものが生まれれば、医療全体にも広がるはずですね。

――秘密基地のような印象で、とても楽しく見学させていただきました。

 

宮原さん「顧客層が限定的なので、ご存知のかたはあまり多くないかもしれませんね。オフィス街からは離れたところにあるので、秘密のように感じたでしょうが、もともと、文京、湯島地域は医療機器メーカーが多いところです。

 

このビルの裏手にある霊雲寺は、五代将軍徳川綱吉が、江戸城の東の鬼門を守るために開創したもの。そんな土地柄で、私は先人たちから受け継いだものを大事に、未来につなげたいと思っているんです。」

 

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話が意外なところに行き着いたが、これが霊雲寺。そして、僕にはどうしても聞いておきたいことがあった。


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――ちなみに、無影灯っておいくらくらいするんですか。

 

宮原さん「一般的には、数十万〜数百万といったところでしょうか。開業をお考えになられたら、またご相談ください。」

 

個人所有の夢、ついえる。まあ、将来嫌になるくらい触れるしね。

 

 

 

医は仁術なり

 

無影灯がカッコいい、そんな気持ちだけで気軽に訪問してしまったMuSだけれど、日進月歩な医療技術を体験することができた。

 

なにも、医師や看護師だけが医療を担っているわけじゃない。知ってはいたものの、じっさいに医療機器メーカーを見学することで、身に染みた。

 

病院内を歩き回り、汗をかき、ときには頭を下げる外回りの営業マンもまた、命を救う博愛の医療関係者なのだ。

 

宮原さん、ならびに今回の取材を快く受けてくださった株式会社セントラル・ユニのみなさま、ありがとうございました。

 

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そしてカメラが宮原さんとおそろいであることも発覚

 

 


取材協力

 

株式会社セントラル・ユニ

Mashup Studio

 

〒113-0034

東京都文京区湯島 2-21-25

SKYビル 4-5F

 

03-3556-1331

 

http://www.central-uni.co.jp/mashup-studio/

 

 

 

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